感情は何処にあるのか。鎮静から怒りへの歩みで再出発

こんにちは。

カウンセリングルーム代表の濱崎福美です。

事例紹介です。(箱庭はイメージであり当人と関係はありません)

 

この方は20代の方です。

職場での適応が困難な方でした。

指導者の教えてくれる内容が日によって違うという事が主旨でした。

仕事に行くといつも誰かに監視されているような視線を感じたり、仕事をすると「覚えが悪い!」「何回も同じ事を言わすな!」と叱責されている。

指導者がいない時は他のスタッフに変わって叱責され、食欲も落ち、睡眠不足となり、仕事は開始時間ギリギリ出勤となっていたそうです。

その事がまた叱責の原因となってしまう事は理解出来ているのですが、行き詰まったということで、自分を変えたい! と決意し来ていただきました。

 

何回か傾聴をさせて頂く内に箱庭療法を希望されました。

最初の箱には箱の隅にポツンと幾つかの玩具を置くのが精一杯でした。

しかし、回を重ねるにしたがって、どんどん道具が増えて来ました。玩具の量と比例するかのように、感情、特に怒りが出てきました。

 

 

怒りが出てくることで新たな問題が出てきました。それは自己葛藤の始まりでした。

言いたいけど言えない(言わない)自己を認識され始めました。

そして、言わない自己への抑圧が弱まり発言され始めました。

会話も始めは小さな声で下を向いて話されていたのですが、この頃は、私の目を見てはっきり話せるようになりまし。

もう回復は近いと感じた頃、ちょっとお休みしたいということで2ヶ月程休まれました。

そして、それは突然でした。

「直ぐ話したい」という希望の連絡があり早々にセッション日を調節しました。

約2ヶ月後にこられた時、笑顔で職場を退職し、転職したとの事でした。

この日最後となった箱庭は中心に大きな玩具を置いたのです。

箱庭療法(このブログの箱庭の写真はすべてイメージ写真で、ご本人とは関係ありません。)

箱庭を一つの世界だとすると、

初回箱庭は大きな世界のなかで、行き場がなく固まっていたと感じました。

徐々に世界が大きくなり、玩具の種類も増えて来ました。

ある日の箱庭では、森の中で動物達がお互いに見つからない場所にいました。自己世界は広がって来ているけど、孤独であると感じる箱庭でした。

 

そして、最後は堂々と中央に立っています。しかも2つでこれからの人生堂々と歩いて行けると表現しているように感じました。

 

さあ、皆様にはどの様に見え、どう感じるのでしょう。

この方は自己を取り戻され新たな世界へ旅立って行かれました。