「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

これは、心理学者アルフレッド・アドラー(1870〜1937)の思想をもとにした、アドラー心理学の代表的な考え方のひとつです。
日本では、岸見一郎・古賀史健 著『嫌われる勇気』の中でも紹介されています。
私たちの悩みを振り返ってみると、その背景には、夫婦、親子、家族、職場、友人など、人との関係が関わっていることが少なくありません。
今日は少しだけ、あなたの身近な人との関係について考えてみませんか?
あなたは今、そばにいる大切な人との生活に満足していますか?
出会った頃の二人を思い出してみてください。
たくさん話をしていた。
一緒にいるだけで楽しかった。
相手のことをもっと知りたいと思っていた。
「ありがとう」「うれしい」「楽しい」
そんな言葉も、今より自然に伝えていたかもしれません。
では、今の二人はどうでしょう。
出会った頃の二人と、今の二人。
何が変わったと思いますか?
長く一緒にいると、
「相手が変わってしまった」
そう感じることがあります。
でも、本当に変わったのは、相手だけでしょうか?
言わなくなった言葉はありませんか?
いつの間にか会話が少なくなった。
「ありがとう」を言わなくなった。
本当は伝えたいことがあるのに、飲み込むようになった。
「言っても分かってもらえない」
「また喧嘩になるから言わないでおこう」
「私さえ我慢すればいい」
そうやって、一つ、また一つと自分の気持ちを心の中にしまってきたことはありませんか?
最初はほんの小さな我慢だったかもしれません。
けれど、その小さな我慢や沈黙が積み重なっていくと、いつの間にか二人の間に距離ができてしまうことがあります。
人間関係は、ある日突然変わるのではなく、毎日の小さな積み重ねの中で少しずつ変化していくことがあります。
だからこそ、ときどき立ち止まって、自分の心に聞いてみてほしいのです。
「私はこの人と、どんな関係でいたいんだろう?」
大切なのは、
「相手にどう変わってほしいか」
だけではありません。
私は本当はどうしたいのか。
私はどんな関係を望んでいるのか。
自分自身の心の声に気づくことも、とても大切です。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
「私は、本当はどうしたいんだろう?」
そんな問いを自分に向けることが、今の関係を見つめ直す最初の一歩になることがあります。
もし、言いたいことがあるのに言えない。
自分でも本当の気持ちが分からない。
ずっと我慢してきたけれど、これからどうしたらいいのか分からない。
そんな思いを抱えているなら、一人で答えを出そうとしなくてもいいのかもしれません。
まずは、
「私は本当は、どうしたい?」
あなた自身の心の声に、そっと耳を傾けてみてくださいね。🌸


